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【開催報告】鎮座八百年記念稲荷神社将棋大会

 

令和3年8月8日(日・祝)、日本将棋連盟さつま支部が共催した『鎮座八百年記念稲荷神社将棋大会』が無事に開催されました。

 

本記事では大会の概要や当日の様子をお届けいたします。

 

稲荷神社将棋大会とは

稲荷神社

鹿児島最古のおいなりさん「稲荷神社」

 

『稲荷神社将棋大会』は、鹿児島最古のおいなりさんとして親しまれている稲荷神社(日置市東市来町)で開催されている将棋大会で、今回が5回目になります。

 

今年は稲荷神社の御鎮座からちょうど800年であることを記念し『鎮座八百年記念稲荷神社将棋大会』として開催されました。

 

大会データ

主催 (一社)日置市観光協会稲荷神社
共催 日本将棋連盟さつま支部
特別協賛 指宿白水館
協賛 梅月堂
後援 日置市
日時 令和3年8月8日(日・祝)
場所 東市来文化交流センター(鹿児島県日置市)
クラス S級(招待選手+四段以上)
A級(二段以上)
B級(初段以下)
審判長 西川和宏六段

 

主催者の紹介

今大会は(一社)日置市観光協会稲荷神社が共同で主催しました。ここでは主催者についてご紹介いたします。

 

日置市観光協会

日置市観光協会さまご挨拶

日置市観光協会 会長 橋口修治様

 

鹿児島県日置市は県西部、薩摩半島のほぼ中央に位置する都市。「陶芸の町 美山」「日本三大砂丘の1つ・吹上砂丘」など魅力的な観光資源を持ち、鹿児島市から電車で20分弱というアクセスにも強みがあります。

 

一般社団法人日置市観光協会は令和元年設立。「観光や地元事業を支える人材の発掘、育成」を掲げ、日置市の観光産業発展に取り組んでいる団体です。

 

近年ではSNSなどを活用した、インターネット上での情報発信も精力的に行っています。ぜひ以下からフォローをお願いします。

 

>>日置市観光協会のnote

>>日置市のインスタグラム

 

稲荷神社

稲荷神社益滿様ご挨拶

稲荷神社 権禰宜 益滿健太様

 

鹿児島県で最古とされる稲荷神社。承久3年(1221年)に島津忠久公が薩摩守護職に任用された折に創建されたと伝えられ、今年で御鎮座からちょうど800年を迎えました。また、国の天然記念物に指定されている「ヤッコソウ」の発生地としても知られています。

 

権禰宜の益滿健太さんは、中学生の頃から本格的に将棋を指しはじめた愛棋家。

 

現在は稲荷神社で神職を務めながら、ご自宅に開設した「ひがしいちき将棋道場」で子どもたちに将棋の楽しさを教えたり、日本将棋連盟さつま支部で広報を担当されるなど、鹿児島県内の将棋普及・指導に大変ご尽力されています。

 

>>稲荷神社のホームページ

>>ひがしいちき将棋道場のホームページ

 

大会の様子

 

今大会はS級・A級・B級の3クラスに分かれて実施。全クラスで合計81名の選手が激闘を繰り広げました。

 

今大会のポイントは以下です。

  • 新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、ガイドラインを遵守して開催
  • 日置市の特産品が大会に彩りをそえる
  • 西川和宏六段による大会審判・指導対局
  • アマ強豪が集結したS級

 

それぞれくわしく紹介していきます。

 

新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、ガイドラインを遵守して開催

 

日本将棋連盟のガイドラインに遵守して開催

 

本大会は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、日本将棋連盟の「大会・イベント・教室・例会等の運営におけるガイドライン」を踏まえ、以下の事項を遵守して運営したしました。

(1)開催当日起床後に検温を行い、37.5℃以上の発熱や新型コロナウイルスの感染と似た症状が見られる場合は、運営者に報告のうえ参加を辞退する。
(2)会場では必ずマスクを着用し、咳エチケットを徹底する。
(3)対局の前後、会場入りの際には手指の消毒や手洗い、うがいを行う。
(4)対局終了後は感想戦を行わず、速やかに結果を報告し退室する。(指導対局のみ、終了後手短に行う場合は可。)
(5)大声での会話を避け、対局中はなるべく声を発さないようにする(挨拶、投了以外)マスク無しでの会話は厳禁

 

上記に加え、

・両対局者の間にパーティションを設置する
・クラスごとにフロアをわける
・食事会場に定員を設定する

などの対策も行い、感染拡大防止に十分配慮して対局を実施いたしました。

 

日置市の特産品が大会に彩りをそえる

 

会場では日置市の特産品や銘菓が販売され、大会に彩りをそえました。

 

販売された特産品

 

会場で販売された特産品

会場で販売された日置市の特産品

 

また、日置市の特産品を含む豪華な景品が用意された「お楽しみ抽選会」も開催されました。

素敵な景品が用意された抽選会

お楽しみ抽選会の豪華すぎる景品!

西川和宏六段による大会審判・指導対局

 

今回は審判長として日本将棋連盟関西本部所属の西川和宏六段にお越しいただきました。

西川六段のご挨拶

開会式での西川先生のご挨拶

 

西川先生のコメント(開会式)

招待選手のリストを見て、レベルの高さに驚きました。アマチュアの全国大会に匹敵する大会と言えます。神社の拝殿内で対局というのも大変めずらしい。唯一無二の素敵な大会になることを願っています。

 

会場では西川先生による指導対局も行われました。将棋のルールを覚えたばかりの方から、平手で挑む有段者まで幅広い棋力のファンが、プロ棋士の指導を堪能しました。

 

鹿児島県でプロ棋士による指導が行われるのはめずらしく、参加された方には一生の記念になりました。

 

西川六段による指導対局風景

西川和宏六段による指導対局

アマ強豪が集結したS級

 

今大会から新設された最高クラスの「S級」。全国大会優勝者6名をふくむ招待選手21名とアマチュア四段以上の強豪が参加。

 

決勝戦は稲荷神社への「奉納対局」として、稲荷神社拝殿内で実施しました。

 

S級決勝戦の「奉納対局」北川-竹下戦

 

「奉納対局」として行われたS級決勝、北川ー竹下戦

 

また別会場では、プロ棋士のタイトル戦さながらに生中継+大盤解説会を実施。西川先生の軽妙なトークとともに、決勝進出者が魅せる高度な応酬を楽しみました。

 

決勝戦は別会場で大盤解説も実施

大盤解説会の様子

西川六段による軽妙な解説に会場もわきました

西川先生の軽妙なトークで会場は盛り上がりました!

 

大会結果

 

各クラスで熱戦が繰り広げられました。結果は以下のとおりです。

 

S級(招待選手+四段以上)

優勝  竹下 貴重さん

準優勝 北川 馨さん

3位  金子 俊さん

S級入賞者

S級入賞者。左から、金子さん・竹下さん・北川さん

 

A級(二段以上)

優勝  後藤 稜汰さん

準優勝 立花 直樹さん

3位  清田 莉玖さん

A級入賞者

A級入賞者。左から、立花さん・後藤さん・清田さん

B級(初段以下)

優勝  益田 晴快さん

準優勝 十時 聡一郎さん

3位  中条 昇大さん

B級入賞者

B級入賞者。左から、益田さん・十時さん・中条さん

 

おわりに

新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大した令和2年(2020年)以降、将棋大会の開催が難しい時期が続いています。実際に、アマチュア竜王戦などの主要大会も中止を余儀なくされています。

 

コロナの感染拡大防止を最優先としつつも、1000年以上も続いてきた「将棋を指す」という日本の伝統文化を絶やしたくない。そうした強い思いから、感染防止策を十分に講じた上で今大会を開催いたしました。

 

大変な状況の中、今大会にご参加いただいた将棋愛好家の皆さま、誠にありがとうございました。1人でも多くの方が、将棋を楽しむ場となっていれば幸いです。皆さま、お身体にはくれぐれも気をつけてお過ごしくださいませ。

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