初めて将棋大会へ参加される方・あるいは将棋に興味があって大会への参加を検討されている方向けに、今回大まかな将棋大会の流れをご案内いたします。特に予選リーグの仕組みを少し難しく感じられる方もいらっしゃるので、例を挙げてご説明いたします。
☗将棋大会の流れ
【午前の部】
① 受付 ② 開会式 ③ 予選リーグ組合せ抽選(受付時に行う場合もあり) ④ 予選対局 ⑤ 昼食休憩(12時~13時予定、予選終了者は随時休憩に入る)
【午後の部】
⑥ 決勝トーナメント組合せ抽選 ⑦決勝トーナメント(予選突破者)、自由対局(本戦敗退者) ⑧ 表彰式(各クラス決勝戦が終了後、クラス毎に随時行う)
※大会の全工程が終わるのは大体16~17時頃(各種大会・進行状況によって変わりますし、特に子どもだけの大会は早めに終了します)
☗大会ルール
持ち時間
【予選】
・S級、A級(持ち時間10分+秒読み30秒)
・B級、C級(対局時計は使用しません)
※ただし著しく対局時間が長引いている場合には途中から使用、目安として対局開始から1時間経過後
【決勝トーナメント】
・全クラス(持ち時間15分+秒読み30秒)
※大会進行状況または参加人数により変更もあります
反則
「待った」「第三者の助言」「合図」は禁止。指して駒から手を離した時点で変更は不可。
「二歩」「打ち歩詰め」「成り間違い」「駒の移動不可の場所への着手」などその他の反則があった場合は、その時点で運営側が状況を確認できた時のみ負けとなります。ただし、両対局者とも反則に気付かず投了後に発覚した場合は勝負通りとなります。
その他、問題が発生した場合は、大会事務局が協議し判断・決定を行います。
相入玉将棋
持ち点方式で27点方式、同点の場合は後手勝ち
予選リーグ
組合せ抽選により、4人または3人のグループに分けられます。
2局目は、1局目の勝利者同士・敗者同士が対戦 ※2勝した者は予選突破、2敗した者は予選失格。
3局目は1勝1敗の者同士が対戦し、勝った方が予選突破となります。
例 )4人グループの場合
①Aさん ②Bさん ③Cさん ④Dさん
【1局目】
Aさん 対 Bさん → (勝)Aさん〇 (敗)Bさん●
Cさん 対 Dさん → (勝)Dさん〇 (敗)Cさん●
【2局目】
Aさん 対 Dさん → (勝)Aさん〇〇 2勝予選突破 (敗)Dさん〇● 1勝1敗
Bさん 対 Cさん → (勝)Bさん●〇 1勝1敗 (敗)Cさん●● 2敗失格
【3局目】
Bさん 対 Dさん → (勝)Bさん●〇〇 2勝1敗予選突破 (敗)Dさん〇●● 1勝2敗失格
例 )3人グループの場合
①Aさん ②Bさん ③Cさん
【1局目】
Aさん 対 Bさん → (勝)Aさん〇 (敗)Bさん●
Cさんは不戦勝扱いで1勝となります → (不戦勝)Cさん□
【2局目】
Aさん 対 Cさん → (勝)Cさん□〇 2勝予選突破 (敗)Aさん〇● 1勝1敗
Bさんは不戦勝扱いで1勝1敗となります → (不戦勝)Bさん●□
【3局目】
Aさん 対 Bさん → (勝)Aさん〇●〇 2勝1敗予選突破 (敗)Bさん●□● 1勝2敗失格
※予選突破者は午後からの決勝トーナメントへ進出、失格者は時間の許す限り自由対局をお楽しみください
「まだ実力がないから」と遠慮して、将棋大会への参加を躊躇されている方をよくお見掛けしますが、実は棋力云々は全く関係ありません。
大会は初心者の方も有段者の方も、同じように将棋を楽しむことができる場所であり「将棋が好き」という気持ちだけあれば十分です。
特に将棋が強くなりたいと思っている方は、将棋大会は絶好の棋力アップの機会になりますので積極的に大会へご参加頂けたらと思います。
残念ながら敗退してしまった方も、自由対局で時間の許す限り将棋を楽しむことも可能ですので終日将棋を楽しむこともできます。
皆さまの大会参加を運営一同心からお待ちしております。